力を合わせて作ること。または、力を合わせて作ったもの(作品)。
「合作」は一般的な用語であり、藤子不二雄関連の表現においても、コンビ活動時代も2022年現在も上記の意味でのみ使用されている。作品の権利帰属を表す用語ではない。
「合作」と呼ばれる作品は、藤本と安孫子が力を合わせて制作した作品(合同執筆作品、合同制作物)である。
どの作品が合作なのかは全連載図等を参照(左右5エリアのうち、中央の3エリアが合作)。
【よみ】がっさく

「合作」=「1988年のFA独立後に共同権利扱い(連名名義での発表)となった作品」というのは誤り。「合作」は作品の権利帰属を表す用語ではない。
「1988年以降に単独名義で発売されている作品は合作でない」という誤解は、1988年以降から藤子作品に触れた若い世代に多く蔓延しているが、高齢で著名な漫画研究者の中にもそのように誤解している人が複数おり、デマを流布し続ける状態となっている。
権利帰属についての詳細は「共同権利」等を参照。

藤子は「あらゆる形式の合作をやった」と語っており、コンビ時代に行った合作の形式や分担比率は一様ではなく多種多様である。
当サイトでは特記がない限り、その多種多様な合作のうち
「1988年のFA独立後に共同権利扱いとなった作品」
「キャラクターの作画分担を行った作品」
「主要キャラクターを2人で作画した作品」
のいずれかひとつでも合致する作品を基本的に「合作」とする。
どちらが主に担当して制作されたかが明確な合作を
「藤本メイン合作」
「安孫子メイン合作」
と記す。ただし、実情としてはほぼ全作がどちらかの主導作品であり、関与度にも濃淡があるため「合作」と「〇〇メイン合作」の間に明確な境界があるわけではない。
全連載図においては、「どちらがメインの合作かを当委員会で未確認の初期作」等はひとまず中央のエリアに配置した。
1960年代初頭以前はまだ多人数のアシスタントを雇っていないため、互いの担当作の「背景」「小物」「その他大勢の人物」「効果線、模様」「ベタ、枠線」などの作画等を行っている場合があり、これも「広義の合作」だといえるが、本サイトでは
「藤本担当作」
「安孫子担当作」
と記すことで区別する。
つまり、「〇〇担当作」は「広義の合作」の場合があり、必ずしも「単独作」とは限らない。
※藤子不二雄#dema等も参照。
どちらも合作である。
『パーマン』は藤本メイン合作であり、安孫子がパーマン2号、スーパーマン、カバ夫、サブらの作画を担当。『わかとの』は安孫子メイン合作であり、藤本が主役のわかとのの作画を担当。ただし、1980年代の『パーマン』連載は藤本単独執筆作で、『怪人わかとの』は安孫子単独作。
計算をシンプルにするために『パーマン』の権利はF単独にし、その代わり『わかとの』『きえる快速車』等の権利はA単独に振り分けられたものと考えられる(複数作品の振り分けのバランスを考えて決められているため、権利分配と作品の合作度には相関関係はない)。
「合作」は、文字通り、作品を単独ではなく藤本と安孫子の2人で描いているという意味。
「共作」は、藤子不二雄がコンビ活動をやめて独立後しばらくしてから一時期だけ使われた言葉で、意味合いとしては「共同権利作品」の略。つまり独立後に作品が「単独権利扱いになったか」「共同権利扱いになったか」を表しているに過ぎず、作品自体が「単独で執筆された」か「共同で執筆された(=合作)」かとは無関係である。
紛らわしいため、21世紀初頭にはすでに「共作」という用語は用いられなくなり、代わりに「共著」という表現が同じ意味で用いられている。
『新オバQ』『わかとの』等の作品は独立後は単独権利になったが合作である。
2025年現在の単行本等において「共著かどうか(独立後に共同権利になったかどうか)」はおおむね明記されているが(作品によっては記載が漏れていることもある)、「合作かどうか」は一切明記されていない。
全連載図を見れば一目瞭然だが、実際は1965年の『オバQ』ブーム以降の数年間が合作がもっとも多い「合作量産期」となっている。1964年連載開始のオバQが大ヒットしたことで、各社から「うちも合作を」との依頼が増えたためである。
「デビュー以来、徐々に合作が減っていき、1964年のオバQが最後の合作になった」と誤解している人が多いがそれは誤り。藤子不二雄は1950年代から「基本的にそれぞれが主体となって作品を描く」「互いに作画を手伝う」「たまに合作もする」「全作品を合作として『藤子不二雄』名義で発表する」というスタイルだった。
FA独立時に藤本と安孫子が「最後の合作は『オバQ』あたりまで」と語ったのは、あくまでも代表作のことをシンプルに語った上での方便。または、今後は独立したひとりずつの漫画家として活動するにあたり、「合作はもともと少ないから今後の作品の質が下がるわけではない」ことをアピールするための方便。
藤本と安孫子も「オバQより後の新作はすべて単独執筆作」などと語ったことはない。言葉の雰囲気だけでファンが勝手に勘違いして誤ったイメージを醸成し続けてしまっている類のデマであるといえる。
合作は1970年代も続けられ、藤子不二雄の通常作品の最後の合作は1976年の短編『(新)オバQ』とされているので、「『オバQ』が最後の合作」という部分は事実。
※本項、共同権利等の項の執筆にあたり、藤子不二雄の権利関係に詳しいK氏より多くの助言をいただきました。感謝申し上げます。
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