藤本弘

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日本の漫画家。代表作は、単独作『ドラえもん』『キテレツ大百科』『エスパー魔美』、安孫子との合作『オバケのQ太郎』『海の王子』など多数。

よみ】ふじもと ひろし

】Fujimoto, Hiroshi

略歴

1933年12月1日、富山県高岡市生まれ。
1944年に転校生の安孫子素雄と出会い漫画で意気投合(10歳)。1951年に安孫子との合作『天使の玉ちゃん』でデビュー(18歳)。
コンビ漫画家として合作・単独作問わず1つの共同名義で発表する方式をとり、1953年からペンネームを「藤子不二雄」とし(19歳)、多数の作品を発表。安孫子との合作『オバケのQ太郎』は社会的なブームとなり、藤本単独作の『ドラえもん』は世界的な大ヒット作となった。他の代表作に『パーマン』(これのみ藤本メインの合作、以下は藤本単独作)、『21エモン』、『モジャ公』、『キテレツ大百科』、『エスパー魔美』、『T・Pぼん』、SF短編シリーズ等がある。
1988年から「藤子不二雄Ⓕ」の新ペンネームで単独の漫画家として活動(54歳)。1989年からはペンネームを「藤子・F・不二雄」と改め(55歳)、『大長編ドラえもん』『チンプイ』等の従来の漫画連載を継続した他、毎年公開されるドラえもん映画の製作総指揮を務めた。
1996年9月23日没(62歳)。

デマや誤情報について

2024年現在、藤子・F・不二雄の単行本の新刊に掲載されているプロフィールは極めて曖昧な内容になっており、事実誤認を引き起こす元にもなっている。その原因の一つは、藤本と安孫子がコンビとして活動していた時代を一切省略しているためで、「藤子・F・不二雄」という作家が1951年に1人でデビューし、ずっと1人で活動してきたかのように誤読されやすいものになっている。

また、藤子・F・不二雄プロ(藤本作品の管理会社)が公開している年譜等も同様に曖昧で、名義や年代の誤りも存在する。

上記では、藤本の1人に絞った略歴を、事実が正確に伝わるように配慮して記載した。歴史が正しく後世に伝わり、藤本と安孫子の合作が埋もれないことを祈るばかりである。

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