藤本が「少太陽」にて発表した科学冒険漫画。
1950から1951年にかけて連載(計5回)。
「白紐不二人 作」「海野博 画」名義。
#4の扉には「連載科学冒険怪奇探検漫画物語」と記されている。
#1-1 シドニー放送「シドニー電波監視局はサンド砂漠の中央が発信地と思われる怪電波をキャッチ。ラグナー博士は探検隊を組織し、T.O.R.号で基地を出発。数日後、砂漠で洞窟を発見しT.O.R.号で突入するも消息不明となり一週間」というシドニー放送のニュースをテレビで見たトップ少年とケチャップ探偵は探検に出かけることにする。 |
#1-2 サンド**トップの運転で砂漠を驀進していると、2人は磁気嵐と大旋風に襲われる。トップとケチャップは絶望するが、旋風が洞穴の上の砂を吹き飛ばしたのを知り狂喜。洞穴に入るが、トップは大亀裂に落ち、ケチャップは怪人の一団に取り囲まれる。 |
#2 地底の怪生物ケチャップはクレオ彗星人の隊長グリングリンと対面。超高速で走る乗り物でトンネルを抜けた先は白亜紀の大森林。乗り物は恐竜たちを蹴散らして進み中央府に到着。グリングリンは自転公転を止める機械を見せ、奴隷にするための人間狩りを手伝うようケチャップに話すが殴り合いとなり倒される。一団と銃撃戦となったケチャップは、逃げ込んだ部屋で水攻めに遭う。(全14p) |
#3ケチャップは1人のクレオ人に助けられ脱出。助けたのは変装したラグナー博士だった。ラグナーはすでにあちこちに爆弾を埋設。ケチャップとラグナーは無電で地上警察を呼ぼうとするもグリングリンに発見され、白亜の森に放逐される。 |
#4 原始林に迷うグリングリン一派が乗る乗り物に向けて恐竜の大群が来襲。何者かに動力を切られて反撃できず、グリングリンは艇外に投げ出されケチャップたちの捕虜となる。3人はプロントソーラスの巣に迷い込む。(全8p) |
#5不明。 |
#3を10–16p程度と仮定すると、合計80p前後はあったと考えられる。
# | p数 | 備考 |
---|---|---|
1 | 16 | 目次から推測 |
2 | 16 | |
3 | ? | |
4 | 10 | |
5 | 24 | 目次から推測 |
#2、#4の内容のみをもとに記載(あらすじの内容も含む)。
1 | トップ | 主人公の少年。太い黒縁の楕円形のメガネ。 |
---|---|---|
2 | ケチャップ | 主人公の探偵。大きな目。鼻の下に黒髭。 |
3 | ラグナー | 探検隊を組織した博士。白っぽい縁の縦楕円のメガネに尖った鼻。 |
4 | グリングリン | クレオ彗星人の隊長。左右に尖った髪型。鼻の下に黒髭。 |
5 | クレオ彗星人たち | 皆一様の横長楕円形の顔。鼻はなく、目と口は各人で多様な形状。 |
6 | アナウンサー | シドニー放送のアナウンサー。逆立った髪型。 |
1 | T.O.R.号 | 探検隊の乗り物。 |
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2 | トップが運転する車 | |
3 | クレオ人の乗り物 | 地上すれすれを低空飛行し、地下のトンネル内や原生林を超高速で移動できる。電気機関銃を装備している。 |
4 | 変話機 | アンテナが付いたヘルメット状で、かぶるとクレオ人の言葉が理解できる。アンテナは銃で壊されるが、すぐ後のコマでは復活している。 |
5 | 自転公転を止める機械 | 上空で使用すると地球の自転と公転が止まり、地球は太陽へと吸い込まれる。 |