藤本短編2

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藤子作品のうち、「1968年以降の藤本単独作」「読切」の一覧。

メモ1

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  1. 主要雑誌別(標準)
  2. 1列(シンプル)
  3. 「初出題」と「改題」と「加筆修正回数」(=Rawデータ) - 右端の欄の「-1」は藤本存命時単行本未収録、「-2」は2024年現在単行本未収録、「-9」は加筆修正版。
  4. 「一般誌」と「子供誌」
  5. 「SF誌」と「その他一般誌」と「その他子供誌」

# 発売年
(19xx)
発売月 種別1 種別2 初出時の題名 改題 種別3 後の
加筆修正
の回数等
1 68 8.13 j スーパーさん -1
2 69 9 b ミノタウロスの皿 1
3 69 12.01 h ぼくのロボット 0
4 69 12.2 s 殺し屋のお正月 x -2
5 70 3 j b 万博童話館でありまーす/第2会場★藤子不二雄館 x -2
6 70 4 b カイケツ小池さん -1
7 70 6 o 天国と地獄 x -2
8 70 9 b ボノム =底ぬけさん= -1
9 70 10 f z ドジ田ドジ郎の幸運 1
10 70 12 b じじぬき 1
11 71 9 f z ヒョンヒョロ 0
12 71 12 f 自分会議 0
13 72 2 b わが子スーパーマン わが子・スーパーマン 0
14 72 4 b 気楽に殺ろうよ 1
15 72 8.101 b アチタが見える -1
16 72 8.102 f z 換身 1
17 73 2 b 劇画オバQ 劇画・オバQ 1
18 73 3 b イヤなイヤなイヤな奴 1
19 73 5 b 休日のガンマン 0
20 73 6 e c 宇宙開拓史 x -1
21 73 8.06 t j スタジオボロ物語 x 1
22 73 8.20 b 定年退食 1
23 73 9.25 b 権敷無妾付き 1
24 73 11 b ミラクルマン 1
25 74 1 b o ノスタル爺 1
26 74 2 e j マミちゃんの黒板 x -1
27 74 3 b コロリころげた木の根っ子 0
28 74 8 b 間引き 0
29 74 9 f z 箱舟はいっぱい 0
30 74 11.18 j 赤毛のアン子 アン子 大いに怒る 1
31 74 11.26 b やすらぎの館 1
32 75 3 t o とんでこいようちえんバス x -1
33 75 4.09 s ポストの中の明日 1
34 75 4.26 b どことなくなんとなく 1
35 75 6 g 5 なくな! ゆうれい 1
36 75 7.01 g 5 ボクラ共和国 1
37 75 7.27 b 3万3千平米 0
38 75 8.20 s ひとりぼっちの宇宙戦争 2
39 75 9 b 分岐点 0
40 75 10 g 4 ぼくのオキちゃん 0
41 75 11.01 g 4 世界名作童話集 世界名作童話 0
42 75 11.25 f ウルトラスーパーデラックスマン ウルトラ・スーパー・デラックスマン 1
43 75 12.30 g 4 リトベラのたて琴 x -1
44 76 1 f T・Mは絶対に… 0
45 76 2 f 幸運児 0
46 76 3.01 k 一千年後の再会 1
47 76 3.19 s z おれ、夕子 2
48 76 3.25 f 大予言 0
49 76 4.25 f 老雄大いに語る 1
50 76 5.25 f 光陰 0
51 76 6 e g 俺と俺と俺 1
52 76 7 b z 女には売るものがある 1
53 76 8.06 m みどりの守り神 1
54 76 12.06 m 耳太郎 0
55 76 12.15 n カンビュセスの籤 1
56 77 2.05 m ユメカゲロウ 1
57 77 5.06 m 考える足 1
58 77 5.25 f オヤジロック オヤジ・ロック 0
59 77 6.15 n 宇宙人レポート サンプルAとB 0
60 77 8.06 m ぼくは神様 1
61 77 8.17 s 未来ドロボウ 1
62 77 12.06 m 宇宙人 1
63 77 12.27 b あのバカは荒野をめざす 1
64 78 7.06 m 老年期の終り 1
65 78 7.10 e f 並平家の一日 1
66 78 9.26 a ぼくの悪行 1
67 78 10.6 m うちの石炭紀 1
68 78 11.25 t d ドラえもん誕生 x 0
69 78 11.29 s 流血鬼 1
70 78 12.01 h ベソとこたつと宇宙船 0
71 78 12.27 s z ふたりぼっち 1
72 79 1.06 m 影男 1
73 79 1.24 s 宇宙船製造法 1
74 79 2.23 s z 山寺グラフィティ 1
75 79 3.06 m マイロボット 1
76 79 3.30 s z 恋人製造法 1
77 79 4.02 a f メフィスト惨歌 1
78 79 6.06 m 創世日記 1
79 79 7.01 h コマーさる 1
80 79 7.14 t c ドラQパーマン x -1
81 79 8.17 a f 神さまごっこ 1
82 79 10 b g パラレル同窓会 0
83 79 11.06 m 四畳半SL旅行 1
84 79 11.27 a f あいつのタイムマシン 1
85 80 3.06 m 街がいた!! 1
86 80 4.15 a f いけにえ 1
87 80 6.06 m 征地球論 1
88 80 7.01 e l 絶滅の島 1
89 80 7.19 a f 超兵器ガ壱號 1
90 80 8.30 b g クレオパトラだぞ 1
91 80 9.06 m かわい子くん 1
92 80 11.6 a f テレパ椎 1
93 81 1.06 m ニューイヤー星調査行 1
94 81 2.21 a s 旅人還る 1
95 81 6.22 a f 白亜荘二泊三日 1
96 81 7.10 b タイムカメラ c 0
97 81 8.22 a f 福来る 福来たる 0
98 81 9 b ミニチュア製造カメラ c 1
99 81 10 b 値ぶみカメラ c 1
100 81 11 b 同録スチール c 0
101 81 12.19 a f 求む! 求める人 0
102 81 12.27 b タイムマシンを作ろう 1
103 82 3 b 夢カメラ c 0
104 82 4 k ある日…… 1
105 82 5.22 a f 倍速 0
106 82 5.27 b コラージュ・カメラ c 0
107 82 7 b 懐古の客 c 1
108 82 8 e t 女には売るものがある(加筆版) -9
109 82 9 b 四海鏡 c 0
110 82 10.21 c 昨日のおれは今日の敵 0
111 82 10.26 a f 侵略者 2
112 82 11.29 b 親子とりかえばや 0
113 82 12.01 t b 宇宙からのオトシダマ 宇宙からのおとし玉 1
114 82 12.30 c 殺され屋 0
115 83 1.13 a z マイホーム 0
116 83 3.11 b 丑の刻禍冥羅 c 1
117 83 6.06 a m マイシェルター 0
118 83 7.11 b 鉄人をひろったよ 1
119 83 8.06 a m 裏町裏通り名画館 0
120 84 8.06 a m 有名人販売株式会社 2
121 85 7 t t 絶滅の島(加筆版) -9
122 87 11 e t 征地球論(加筆版) -9
123 89 4 e a 昭和23年春のある虫ファン x -1
124 95 4.25 b 異人アンドロ氏 -1

メモ2

上記の表に含まれないもの

「一般」と「子供」の分類が曖昧な作品

「マンガ少年」掲載作品すべて

雑誌「マンガ少年」は子供からややマニアックな大人まで幅広い層が購読する雑誌だったため、藤本の短編も少年から若者を主人公に据えながらも、SF作品として一般読者の鑑賞に耐えうる高度な内容が描かれている。とくに『宇宙人』『老年期の終り』『ニューイヤー星調査行』らは、SF専門誌に発表された作品群の中に混ぜても見分けがつかない内容となっている。

「マンガ少年」休刊後の数作品

『同録スチール』と『タイムマシンを作ろう』

「ビッグコミック」にて発表された『同録スチール』と『タイムマシンを作ろう』はそれぞれ高校生、中学生が主人公となっており、子供が読んでも理解できる内容である。「マンガ少年」で発表するために構想していたが、同誌の休刊で発表の場を失ったため、「ビッグコミック」にて発表した可能性も考えられる。これらの作品は、もし子供向け雑誌で発表されていたならば「少年SF短編」として分類されていたことになるが、仮にそうなっていたとしても違和感はない。

『侵略者』

「漫画アクション増刊」にて発表された『侵略者』(主人公は高校生)も同様。主人公が同級生の女生徒を押し倒す場面がある点がやや高年齢向けだが、少年誌に掲載された『征地球論』(男女の生殖についての描写が登場)や『宇宙からのおとし玉』(キスシーンが登場)と同程度だといえる。

「一般」と「子供」の境界をまたいでいる2作品

『絶滅の島』

『絶滅の島』は一般の映画専門誌「スターログ」にて発表されたが、大幅に加筆修正のうえ、少年向けの「てんとう虫コミックス別コロ版」レーベルの単行本「少年SF短編」に収録されたため、少年向け作品として扱われている。しかし、内容は藤本の全作品中で随一の残酷描写が連続する凄惨な作品となっている。

『征地球論』

『征地球論』は「マンガ少年」にて発表されたが、加筆修正のうえ、一般向けの作品を集めた単行本『SFシアター』に収録された。これは、単行本一冊分の分量にするために『征地球論』が追加されたためである(「マンガ少年」連載作品はサンコミックス「藤子不二雄SF短編集」シリーズで単行本化されていたが、雑誌の休刊により4作品が宙に浮き、そのうちの3作品はてんとう虫コミックス別コロ版「少年SF短編」に収録されたが『征地球論』だけが残っていた)。単行本収録の際の加筆修正でより一般向けの内容にする変更が行われているならば『征地球論(加筆版)』は一般向け、そうでないならば子供向けに分類するのが正しいということになる。『征地球論』は「藤本存命時」「没後から今日まで」のどちらの期間においても一般向けと子供向けの両方の作品集に収録されており、分類は極めて曖昧となっている。