F90thサイト正誤表

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「藤子・F・不二雄 生誕90周年特設サイト」には多数の誤りがある。すでに複数のファンが「プロフィール」等の誤りを指摘しているが、一向に修正されないばかりか、藤子プロ自身が外国語に翻訳して、不正確な内容を世界にまき散らしている状態である。早期の改善を望む。

有志が調査・作成した正誤表を以下に掲載する。

ヒストリーの正誤表


(または不正確な記述)

(またはより正確な記述)
備考
1954 安孫子先生とともに上京し、トキワ荘に入居。 ペンネームを藤子不二雄とする。 1953 ペンネームを藤子不二雄とする。
1954 6月に安孫子先生とともに上京し、両国で下宿。10月末にトキワ荘に入居。
「藤子不二雄」名義の使用は1953年から。
1959 『海の王子』(※)を「少年サンデー」(小学館)にて初の週刊誌連載。 ※藤子不二雄Ⓐ先生との共著 『海の王子』(※)を「少年サンデー」(小学館)にて連載開始。初の週刊誌連載。 ※合作。1988年の独立後も藤子不二雄Ⓐ先生との共著扱い。 1959年に「藤子不二雄Ⓐ」という作家がいたという誤解を生まないように、いつから藤子Ⓐとの共著扱いなのかを明記した。
1963 トキワ荘のメンバーたちとともに、 有限会社スタジオ・ゼロを設立。 元トキワ荘のメンバーたちとともに、 有限会社スタジオゼロを設立。 中黒なしが正式名称。
1964 『オバケのQ太郎』(※)連載開始。 ※藤子不二雄Ⓐ先生との共著 『オバケのQ太郎』(※)連載開始。 ※合作。1988年の独立後も藤子不二雄Ⓐ先生との共著扱い。 1964年に「藤子不二雄Ⓐ」という作家がいたという誤解を生まないように、いつから藤子Ⓐとの共著扱いなのかを明記した。
1967 『パーマン』連載開始。 1966 『パーマン』(※)連載開始。 ※藤本メインの合作。1988年の独立後は藤子・F・不二雄の単著扱い。 連載開始は1966年(11月発売の『小学三年生』『小学四年生』12月号)。
『パーマン』は合作ではないという誤解を生まない表現に変更した。
1968 『21エモン』連載開始。 (訂正なし) 連載開始号が発売されたのは1967年12月。
1970 『ドラえもん』を小学館学年別学習雑誌6誌にて同時連載開始。 (訂正なし) 連載開始号が発売されたのは1969年12月。
1970 有限会社スタジオ・ゼロ解散。 有限会社スタジオゼロ解散。 藤子らが参加する大規模なアニメ制作会社としては実質的に解散したが、鈴木伸一の個人会社として存続。
1973 (記載なし) アニメ『ドラえもん』日本テレビ版が放送。 アニメ『ドラえもん』の放送開始は1973年。
1971 『新オバケのQ太郎』連載開始。 『オバケのQ太郎』(※)新作連載再開。 ※藤本メインの合作。1975年に『新オバケのQ太郎』の題名で単行本が発売。1988年の独立後は藤子・F・不二雄の単著扱い。 連載時の題名は『オバケのQ太郎』。
『新オバQ』は合作ではないという誤解を生まない表現に変更した。
1977 『エスパー魔美』連載開始。 (訂正なし) 連載開始号が発売されたのは1976年12月。
1979 アニメ『ドラえもん』放送開始。 アニメ『ドラえもん』テレビ朝日版が放送開始。 1979年のアニメは2度目のアニメ化。
1980 藤子不二雄賞(新人漫画賞)設立。
大長編ドラえもん『のび太の恐竜』連載開始。
映画ドラえもん第1作『のび太の恐竜』公開。
漫画・大長編ドラえもん『のび太の恐竜』連載開始。
映画ドラえもん第1作『のび太の恐竜』公開。
藤子不二雄賞(新人漫画賞)設立。
漫画の連載開始は1979年12月(連載時の題名は『映画ドラえもん のび太の恐竜』)。
映画公開は1980年3月15日。
藤子不二雄賞の設立発表(募集開始)は1980年3月15日発売のコロコロコミック4月号。受賞者発表は1980年11月15日発売のコロコロコミック12月号。
1987 藤子不二雄のコンビを解消。名義を”藤子・F・不二雄”とする。 1987 藤子不二雄の独立を発表。
1988 藤子不二雄独立パーティを開催。名義を”藤子不二雄Ⓕ”とする。
1989 名義を”藤子・F・不二雄”とする。
独立発表は1987年12月(「コンビ解消」は報道で使われた用語で藤子不二雄は発表で使用していない)。
独立パーティは1988年1月。
独立直後の名義は”藤子不二雄Ⓕ”で、”藤子・F・不二雄”名義の使用は1989年1月から。
1992 製作プロデュース実写映画『未来の想い出』公開。 実写映画『未来の想い出』公開。 「製作プロデュース」の箇所が真偽不明。映画のポスターには「企画・原作 藤子・F・不二雄」「製作 鈴木光」「プロデューサー 青木勝彦・三沢和子・藤田光世」と記載されており、他に藤子・F・不二雄のクレジットはない。

プロフィールの正誤表


(または不正確な記述)

(またはより正確な記述)
備考
1951年、『天使の玉ちゃん』でまんが家デビュー。 1951年、『天使の玉ちゃん』でまんが家デビュー(小学校の同級生だった安孫子素雄との合作)。 1人でデビューしたと受け取れる内容になってしまっている。「正」では安孫子の説明を1954年から1951年に移動した。
1954年、小学校の同級生だった安孫子素雄とともに上京し、〝藤子不二雄″として本格的に活動する。 1953年、安孫子との共同ペンネームを〝藤子不二雄″に変更。
1954年、安孫子とともに上京し、漫画家として本格的に活動する。
1954年から「藤子不二雄」として活動したと受け取れる内容になってしまっている(正しくは1953年)。
1987年にコンビを解消し、〝藤子・F・不二雄″として『大長編ドラえもん』を中心に執筆活動を続け、児童漫画の新時代を築く。 1987年12月に独立を発表。
1988年1月に独立パーティを開催し、安孫子とはそれぞれ別の漫画家として活動を開始(藤本のペンネームは〝藤子不二雄Ⓕ″に)。
1989年にペンネームを〝藤子・F・不二雄″に変更。
『大長編ドラえもん』を中心に執筆活動を続ける。
独立発表は1987年12月(「コンビ解消」は報道で使われた用語で藤子不二雄は発表で使用していない)。
独立パーティは1988年1月。
独立直後の名義は”藤子不二雄Ⓕ”で、”藤子・F・不二雄”名義の使用は1989年1月から。
「児童漫画の新時代を築く」とあるが、1987年以降に限った話ではないので、別の段落に移動した。
主な代表作は『オバケのQ太郎(共著)』『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』『SF短編』シリーズなど。 主な代表作は『オバケのQ太郎(合作)』『ドラえもん』『パーマン(1966年連載開始版は藤本メインの合作)』『キテレツ大百科』『SF短編』シリーズなど。 『パーマン』は合作ではないという誤解を生まない表現に変更した。
代表作『ドラえもん』は、20の地域と17の言語で翻訳※され、今もなお、世界中の子どもたちに、読み続けられている。 児童漫画の新時代を築く。漫画『ドラえもん』は、20の地域と17の言語で翻訳※され、今もなお、世界中の子どもたちに、読み続けられている。 「児童漫画の新時代を築く」をここに移動した。

受賞歴の正誤表


(または不正確な記述)

(またはより正確な記述)
備考
1963 『すすめロボケット』『てぶくろてっちゃん』で、”小学館漫画賞”受賞。 漫画『すすめロボケット』『てぶくろてっちゃん』が、”小学館漫画賞”を受賞。 受賞対象は漫画『すすめロボケット』『てぶくろてっちゃん』。「藤子不二雄」はその作者として受賞者の立場となった。
1972 『ドラえもん』で、”日本漫画家協会優秀賞”受賞。 漫画『ドラえもん』が、”日本漫画家協会優秀賞”を受賞。 受賞対象は漫画『ドラえもん』。
1981 ”川崎市文化賞”受賞 「藤子不二雄」が、”川崎市文化賞”を受賞 受賞対象は人物「藤子不二雄」(藤本と安孫子)。受賞者記録には「藤子不二雄(児童漫画)」と記載されている。
1982 『ドラえもん』で、2度目となる”小学館漫画賞”受賞。 漫画『ドラえもん』が、”小学館漫画賞 児童部門”を受賞。「藤子不二雄」として小学館漫画賞の受賞者となるのは2度目。 評価対象は漫画『ドラえもん』。「藤子不二雄」はその作者として受賞者の立場となった。
1984 『映画ドラえもん』で、”映画の日特別功労賞”受賞。 「藤子不二雄」が、映画の日特別功労賞”を受賞。 受賞対象は人物「藤子不二雄」(藤本と安孫子。『ドラえもん』『怪物くん』等の一連の映画を生み出した功労者としての受賞)。
1994 『ドラえもん』で、”第23回 日本漫画家協会文部大臣賞”受賞。 漫画『ドラえもん』が、”第23回 日本漫画家協会 文部大臣賞”を受賞。 受賞対象は漫画『ドラえもん』。
1997 『ドラえもん』で、”手塚治虫文化賞 第1回マンガ大賞”受賞。 漫画『ドラえもん』が、”第1回 手塚治虫文化賞 マンガ大賞”を受賞。 受賞対象は漫画『ドラえもん』。

誤解を生む下部の注意書き

F90thサイトの全ページの下部には

※「天使の玉ちゃん」「海の王子」「オバケのQ太郎」 「チンタラ神ちゃん」「仙べえ」は、藤子不二雄Ⓐ氏との共著です。

と記されており、「合作は5作だけなのか」と誤解する人が続出しているが、実際には合作は数十作品存在するため、なぜこの5作品だけをピックアップして記載しているのかまったくもって意味不明である。

「藤子・F・不二雄大全集」の書名になっている作品名だけをピックアップしているのかと思いきや、『UTOPIA 最後の世界大戦』(合作)はピックアップされていない。

F90thサイトで言及されている作品だけをピックアップしているのかと思いきや、そういうわけでもない。

誤解を生まない記載への改善が望まれる。

お願い

正誤表内に誤りがありましたら、ぜひご指摘ください。

真偽不明の箇所の情報をお持ちの方はご連絡ください。